介護職員初任者の悩みと不安

日本労働研究機関が実施した「ホームヘルパー就業意識調査」によると、現在働いている介護職員初任者の約9割が、何かしらの業務上の悩みや不安を抱えていることが明らかになりました。特に、経験豊富なベテランヘルパーほど、その割合は増えてくることが分かっています。

さらに詳しく見ていきましょう。どんなことにヘルパーは不安や悩みを抱えているのでしょうか。1番多かったのが「ホームヘルパーに対する社会的評価が低い」というもの。約7割のヘルパが回答しています。次に多かったのが、「腰痛を含めた体力や健康面に不安がある」「精神的にも肉体的にも疲労がたまる」など、ヘルパー自身の健康状態について不安をあげています。

最も回答が多かった、社会的評価が低い点については、介護職員初任者が高齢者や障害者の自立支援に携わる役割を担っているにも関わらず、単なるお手伝いさんとして扱われることが多いことをあげています。これらのイメージを払拭するためには、仕事の理解を深めるための広報活動が欠かせないといえるでしょう。

高齢社会に突入した日本において、介護職員初任者研修を課程を受講して、ホームヘルパーを目指す人が増えてくると思われます。自らを勉強をする傍らで、その仕事の本質的な内容をより多くの人に伝えていくことが求められるといえるでしょう。

また、健康面での不安を解消していくためには、労働負荷の軽減について、介護事業者をはじめ、自治体や国も真剣に考えていく必要があると思われます。単純に1人あたりの訪問件数を減らすのではなく、それ以上にしっかりとした指示書を作成し、仕事の範囲を明確化したり、移動時間の短縮を図るための、車利用の拡大も視野に入れていかなければなりません。

介護利用者のサービス活用に影響を及ぼしてしまっっては本末転倒ではありますが、影響が無い程度に効率化を図ることが求められています。今後、介護職員初任者の状況が今よりも良いものとなるために、個々のサービス提供機関が考慮していくことが重要なのです。